マニュアルアダプター
絞り優先露出専用のマニュアルフォーカス一眼レフカメラ。なので、ボディにはシャッタースピードダイアルがありません。潔い、というか、初級者向けには余計な操作系が無いほうが好ましいという判断でしょうか。それとも、廉価版ゆえのコストダウン最優先の為でしょうか。
でも、別売りで「マニュアルアダプター」というのが存在して、これをボディ前面に付けると簡単にシャッタースピードのマニュアル操作が可能になります。ある意味、魔法の小道具みたいな感じ。
こんな簡単にこんなに小さなモノでマニュアルになるなら、初めからカメラに内蔵してしまえば良いのに~なんて考えてしまいますが、それはそれで、前述のような理由から省かれていると考えるのが正しいのでしょう。
ちなみに、当時のOM10の新品価格が40,000円程だったのに対して、同じく絞り優先露出機でマニュアル操作も可能だった上級機OM-2は8万円弱だったそう。
さて、昨今のOM10ですが、プリズムが腐食したOM-1やOM-2への部品取り用にされることが多く。ジャンク箱にあるOM10はかなりの割合でプリズムが取り去られていて、ファインダーを覗くと真っ暗なことになっています。。。