これも軍用ライカ!?
軍用ライカというと、ドイツをはじめイギリス、戦後にはスウェーデン、イタリア、アメリカなどの軍隊が導入していました。その多くが軍所有を表す刻印がされていたり、特別な色に塗られていたりします。
さて、毎度お馴染みのH君、某有名中古カメラ店にてアルバイトをしていることもあり!?最近は渋いカメラ選択にさらに磨きをかけているようでもあります。
今回見せてくれたのは、きったねー系に程近い、しっぶいー系のライカDⅢ。ブラック塗装が落ちて地金が見えている部分なんか、かなり貫禄あります。
しかし、私が気になったのは、ファインダー覗き窓の横に掘られた刻印。H君はあまり気にしていなかったようですが、画像を撮らせてもらって、後で調べてみたら、これはドイツの「フリート・クルップ株式会社」という石炭、鐵鋼、造船、機械などを扱っていた会社。
戦時中はドイツ最大の兵器製造会社だったという経緯があり、このライカが造られた1934年(製造番号から)の翌年にはドイツが再軍備をはじめていることから、兵器関係の撮影に使用されている可能性もありそう。
なので、ある意味での軍用ライカと言っても過言ではないかもしれません。