記憶と記録
戦後間もない昭和二十年代の銀座の町並みを撮った写真などを時々見かけることがあります。そのすべてがモノクロ写真ですから、私が想像する昔の銀座はモノクロになってしまいます。それもセピアがかったような、、、
それに対して、自分の幼い頃の記憶は自分の目で見た出来事ですから、カラーで残されています。
そして、私は既にカラー写真の世代なので、記録として残された写真もそのほとんどがカラーです。記憶も記録もカラー。
さて、昭和30年前後、実際に銀座のカメラ屋で小僧をしていた買取名人などの場合、当時の記憶はたぶんカラーで残されているのだろうと思いますが、記録として残された写真は前述のように、そのほとんどがモノクロ。
このギャップがどういうものなのか、カラー世代の私には、イマイチ想像がつかないのです。
自分の記憶が薄れていくにつれ、記録として残っているモノクロ写真に影響されてモノクロ化されていくのか?それとも、記録されているモノクロ写真を見ても、自分の記憶が勝ってカラー化されるのか。。。
なんだか、取りとめのない話題になってしまいましたが、上の画像は、先月案内した「よつや探訪まっぷ」の表紙。これは昭和20年代の四谷四丁目の交差点、縦に走っているのが新宿通りで、向こうが皇居方面だそうです。