京セラの珍品
MFレンズをAFボディに付けてAF化してしまう魔法のテレコンは、今までにニコンとペンタックスのものを紹介したことがありました。
これらのテレコンは、一眼レフカメラがマニュアルフォーカスからオートフォーカスへの過渡期に、カメラメーカーが自社ユーザーへのサービスというか、苦し紛れの囲い込み対策として登場したのが見え見えであったりもします。
今回初めて知ったのですが、京セラも同種のテレコンバーターを販売していたのです。
ただ、京セラは一眼レフのAF化にはあまり積極的ではなかったような流れがあります。ツァイスレンズ(ヤシカコンタックスマウント)をウリにした、コンタックスブランドの一眼レフはMFにこだわっていてAF化はかなり登場が遅かったし、京セラブランドのAF一眼レフ(230AFや270AFなど)は一部のマニアには使えるカメラ!と受け入れられていましたが、一般的にはさほど流通していません。
しかし、その京セラブランドのAF一眼ボディに、ヤシカ・コンタックスマウントのMFレンズを付けてAFにしてしまおう!というテレコンが存在していたのです。
それが、上の画像の「AF CONVERTER 1.6×」です。
ヤシカコンタックスマウントのツァイスレンズは信者がいるほどの名玉揃いですから、それらをAF化出来るのは、やはり魔法かもしれませんね。
製造番号は「お、お、お、むむ、いい」と読める「0006611」、なんてオチもありました。
ちなみに、後年発売されたコンタックスAXというカメラは、ボディ側でヤシカコンタックスマウントのMFレンズをAF化してしまう魔法のボディでした。。。