魔法のテレコン
マニュアルフォーカス(MF)レンズをオートフォーカス(AF)にしてしまう、魔法のようなテレコンバーターがあるのをご存知ですか?
ニコンの「AFテレコンバーター TC-16A」がそれです。
画像に写っているボディはニコン最初のAF機F-501。今あえて、この機種を入手して使っている常連Hさんが、その魔法のテレコンを持参されました。
他店で「TC-16A」を入手したその足で報告に来られたので、Hさんご自身もMFレンズは不携帯。で、我楽多屋に並んでいたMFのAiニッコール35-105ミリで試してみました。
AF機のF-501にMFレンズを装着したところで、どんなに頑張ってシャッターを半押ししても、ピント合わせはしてくれません。しかし、魔法のテレコンをボディとレンズの間に装着してみると、見事に「ジーッ」といって、ピント合わせをしてくれます!
その様子を外から見ていると、ピントリングは動いていません。え~、ナノに何で~?
実は、厚みのあるテレコン内部で可動するレンズ群があって、そこが動いてピント合わせをしているのだそうです。
もともと、F-501用に登場した「TC-16A」。AFボディを製品化したものの、AFレンズのラインアップが充実しておらず、過去の資産?であるMFレンズを擬似AFレンズ化するために製品化されたとも言われています。
ニコンAFボディすべてで、その魔法が効くとは限らないようで、F-801、F90、F4、F5あたりに限り効くらしい。