最近売れないもの
若い人には、これが何をするモノか分からない人もいるかもしれません。
空港での荷物チェック時に行なわれるX線透視検査機からフィルムへの影響を防ぐ袋です。「X線防御用バッグ」と言います。その素材には鉛を使用しているそうです。
「防ぐ」って何を?という人もいるでしょう。X線の影響で場合によっては、カブリを起こし、変色や像に悪影響を及ぼすことが有り得るのです。
しかし、検査機の向上により「フィルムに影響を与えない」と表示された空港もあれば、逆にX線が強烈な空港も未だにあったりするそうです。
また、最近では手荷物で持ち込んで「フィルムがある」と申し出れば、検査機に通さないで済む場合もあるとか・・・。これについては、ちょっと面白い話を聞いたことがあります。
フィルムの携帯を申し出たところ、「はい、分かりました。ちょっと確認します」と言われて、フィルムを持ち去られたらしい。。。まさか、フィルムを引っ張り出してチェックされるのではないか!?と不安を抱いたとか・・・。さすがに、それは余計な心配で、すぐにそのまま返してくれたそうですが。
まぁ、空港での検査も、この袋が売れなくなったのも、一番の原因はフィルムを使う人が減っている・・・というのが一番の原因であり、我々、フィルムカメラで楽しむ人間にとっては、淋しい話なのであります。