ペトリ レーサー
ペトリというメーカーは時々、実に気になることをやってくれます。
以前、「ペトリ プロ7」というモデルを紹介しましたが、これは「ペトリ レーサー(PETRI Racer)」というコンパクトカメラです。
レンズの刻印を見てください。スッキリしているというよりは、なんか寂しくありませんか?
「petri 2.8 45mm」この表記だって、普通は「petri 1:1.8 f=45mm」くらいに丁寧に表記していますよね。そして、反対側の円周部にはポツンと「C.」としか表記していません。
でも、中にはちゃんと丁寧に刻印(カタログの画像の方をよーく見てください)している時代もあるようで、、、また、赤文字で「C.C」と寂しく表記しているモノもネット上で見かけました。まぁ~、そんなところがペトリっぽいのですが。
今ここにある個体の状態は、露出計は働かなくなってしまっていますが、もともとオート露出機能が付いているわけではないので、シャッタースピードと絞りを自分で決めれば使用可能です。
「レーサー」の名の由来は分かりません。想像するに~露出計が動いていれば・・・の話ですが、ファインダー内の右端に見える針を指標の真ん中に合わせるだけで適正露出が得られる、その簡便性ゆえのスピーディーさを訴えているのではないでしょうか??
それか、当時の宣伝コピーにもあるように、「国際的な感覚」を横文字でアピールしたかったり、「軽量」を訴えるのにスピード感のある競走に例えたとか・・・?
発売は1966年。CdS式の露出計を内蔵し、シャッター速度は1/500秒まで。レンズは同じ45mmでF1.8付とF2.8付があります。未確認ですが、初期型がF2.8で、後期型がF1.8のよう。。。価格はF1.8付が16,400円(1967年)。