我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年6月 2日 (火)

ニッコールT105ミリ

20096105

このレンズをパッと見て、ニコンFマウントのレンズと見抜ける方は少ないのではないでしょうか?細い鏡胴からして、ニコンSマウント(ニコンS3やSPなどレンジファインダー向けのマウント)を想像する人の方が多いと思います。

確かにこのレンズ、その外観や、3群3枚構成というデータから推測するに、SマウントのニッコールT105ミリ/F4の光学系を流用したものと思われます。絞りもオート絞りではなくて、プレセット絞りです。

Fマウントの105ミリレンズには、ニッコールPオート105ミリ/F2.5というレンズが存在します。これはニコンFが登場した1959年、ほぼ同時に発売されていて、少しずつモデルチェンジしながら製造が続けられました。

それに対して、ニッコールT105ミリ/F4は1960年に発売されたものの。早々に製造は終了したようです。それは、もともとがレンジファインダーのSマウント用に設計されたレンズであり、レンジファインダーカメラの製造自体が1960年前半に終わっているからでしょうが・・・。

とにもかくにも、比較的珍しい品物であることは間違いありません。そして、何より一眼レフに装着した時のアンバランスさが、とても魅力的!?であります。

下の画像は、105ミリ/F2.5が手元に無かったので、135ミリレンズ(F3.5とF2.8)と並べてみました。下敷きになっている本は、参考までにSマウント用レンズのページです。

20096105a

今回こうやって取り上げはしましたが、一部のマニアの間では「マウンテンニッコール」という愛称で親しまれ、ニコンのウェブでもコラムが存在しています→http://www.nikon-image.com/jpn/enjoy/interview/historynikkor/2004/0407/