我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年12月

2008年12月31日 (水)

大晦日

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大晦日です。2008年最後の日。

本日は閉店時間を少々切り上げさせていただく予定でした。日暮れとともに・・・くらいをイメージしていたのですが、先程18時過ぎ、結局はドップリと日が暮れてからになりました。画像はシャッターを下ろす直前に店の前で撮ったもの。よ~く見ると分かると思います、画像中央に細い月と金星が輝いています。

昨晩、20年来の親友たちと忘年会をした時に、「今年一番良かったことは何?」というのが話題になりました。自分の一年間を振り返ってみて、例えば、宝くじが当たった!とか、念願の欲しいものを手に入れた!とか、どこかへ旅行へ行った!とか考えてみたけど、当てはまるものがありませんでした。。。仕事面でも、厳しきこのカメラ写真業界ですから、ほとんど思い当たりません。

でも、コレだ!と思えるものがありました。このブログです。今年の3月に始めてから、アッという間の丸10ヶ月ほど。その間、ずいぶんと好き勝手なことを話題にしてきましたが、読んだ方から反応をいただいたり、お店に足を運んでいただいたり、確実に今までより、新しいお付き合いというか、つながりを持てた気がします。

数日前に、田中長徳先生からいただいたメールの中にこんな一文がありました。

こういう時代だからこそ、アローカメラさんの人間が見えるカメラのご商売は個性をますます加えております。大企業さんにはできない個性的店舗戦略です

とても嬉しいお言葉をいただきました。

これからも、皆さんからいただくメッセージを励みに頑張っていきたいと思います。

最後に、皆さんに謝らなければいけないことがあります。来年の年賀状がまだ作れていません。。。大企業さんではないので、作成を計画的に進行できませんでした。最後の数日はおかげ様で特に買取りが集中して、その整理作業などに追われてしまいました。明日付けのブログでの挨拶を年賀状に代えさせていただきますので、お許しください。

新年は4日から通常営業の予定です。

が~、3日に出張買取りの予約が入っております。店の営業はしませんが、体の休みが1日減ってしまいました・・・。休み明けにその時に入荷した品物が並べられるかもしれませんのでご期待ください。

今年一年本当にありがとうございました。良いお年を。

2008年12月30日 (火)

スリック三脚の「M」

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先日のブログで話題にした、古い三脚の疑問点。あの時は三脚の詳細には触れませんでしたが、メーカーは今も健在の「スリック」製。

「4」と「6」の刻印の謎は解明出来たものの、未解決だった「M」について、お二方からアドバイスをいただきました。一人はがらくた市に来店されたお客さん、もう一人はメールで。素早く反応いただき、ホントに嬉しいものです。ありがとうございます。

で、「M」は何かというと~、「MAMIYA(マミヤ)」の「M」とのこと!

マミヤの二眼レフCシリーズ(C3やC33、C220など)は二眼レフでありながらレンズ交換式としたために、他の6×6二眼レフよりもビューレンズと撮影レンズの光軸差が大きいのです。これは望遠レンズや口径の大きい交換レンズを装着することを想定してのこと。その分、パララックスも大きくなるわけで、それを補正するには三脚のエレベーターの繰り出し量も大きくなるのです。だから、刻印の順序が「4」→「6」→「M」に並んでいるのも納得。

上の画像、MAMIYAの「M」(上の画像内、赤丸の中に小さく刻印されています)が確認出来ますでしょうか。

それから、こんなマークも付いてました(下の画像)。何故に三脚にレンズの構成図!?

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ここで今日はお終い…と思ったのですが、何気に「スリック」をググッてみて「ん?」と思ったことがあったので追加です~。

検索順位1番目に「スリック株式会社-日本で最高の写真用・映像用三脚メーカー-」と表示されたのです。「最高」ってスゴイ自信ですよね。何が最高なのか興味津々です…。 

 

2008年12月29日 (月)

年末年始の営業

いよいよ2008年も残り3日。

大変遅くなりましたが、年末年始の営業のお知らせです。

年内は30日まで、新年は4日から、通常営業いたします。

なお、31日大晦日は営業予定ですが、閉店時間を少し繰り上げさせていただく予定ですので、ご注意ください。買取りでご来店の方は、事前にご予約をお願いします。

アナログ・カメラ

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ニコンの35Tiというカメラをご存知ですか?

1993年に発売された、いわゆる高級コンパクトカメラ。当時の新品定価は125,000円でした。先に発売されて好調だったコンタックスT2あたりを意識して、後追い的に出てきたからでしょうか・・・!?販売期間は4年ほどと意外と短命でした。あっ!その時代ですから、もちろんフィルムカメラです。

このカメラの特徴は何と言っても、画像のように、ボディー上面にある針式の情報表示盤。発売された当時は、既にほとんどのカメラが液晶盤によるデータ表示をしている時代でしたから、アナログ表示でレトロ雰囲気の~!ってウリだったのでしょう。

左の針は撮影距離、右の針は絞り値、上の針は撮影枚数、下の針は露出補正。オートモードで撮影しても、シャッターを切ると、距離と絞りは針が動いて撮影値を表示してくれます。ともに、マニュアル操作をすれば、右のダイアルを回すことで針を動かすことが出来ます。針を見ているとアナログチックですが、中身は完全な電子カメラです。でも、近代のカメラとしては珍しく「いじる」楽しさがあるかもしれません。

しかし、むかしむかしに、このように沢山の針で情報を表示するカメラがあったわけではないのですよね。針の表示と言っても、せめて、内蔵露出計の針がファインダーの中で振れたり、ボディーの小窓の中で振れたりするくらい。。。なのに、この35Tiには、こんなに針がいっぱい!そんなやり過ぎなところが不思議なカメラでもあります。

話は少しそれますが、時計(特に腕時計)って、一時期、ほとんどがデジタル表示のモノに変わった時期がありましたよね。たしか、私が小学校高学年の頃だったでしょうか。でも、今はまた針の時計の方が多くなっています。

自動車のメーターもある時期、高級車はデジタル表示のスピードメーターや回転計を採用していました。たしか、初代のトヨタソアラあたりが初導入だったような・・・。でも、今、ほとんどの自動車が針に戻ってます。

アナログ表示の方が、アナログな人間の目には分かりやすかったり、優しかったりするんでしょうね。

2008年12月28日 (日)

がらくた市報告

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昨日のがらくた市は2008年最後のがらくた市にふさわしく!たくさんのお客さんにご来店いただきありがとうございました。

「オールドレンズ パラダイス講演会」(真ん中の画像)は初めての企画にも関わらず、当日参加の方も含め多くの方にお集まりいただき、本の売れ行きも好調でした。田中長徳先生も「年寄りも人の話を聞かなくては(笑)」と開始から参加いただき、これには、講師の澤村さん和田さんがビックリされる~なんて展開にもなりました。

その後は、年末ということで、急遽がらくた市割引きを1割から2割に大盤振る舞い!?にして、落ち着いたところで田中長徳先生のカメラライブトークへ。長徳先生にも「オールドレンズ パラダイス」を話題に取り上げていただき、いつものように盛況な「立ち話・立ち聞き」の1時間半でした。

*長徳先生のブログにもレポートが載ってます→http://chotoku.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/kc-c02b.html

3日前の木曜日に告知した、がらくた品ジャンク品は恐るべき点数で、店内に並べきれないのでお隣のお店を借りて陳列する方法をとりましたが(3番目の画像)、売れ行きを見た限り、皆さんの興味の品とは少しズレていたのか・・・思いのほか反応悪かったです。。。勉強になりました。。。

来月は新年24日ががらくた市。長徳先生のスケジュールもOKとのこと。また、お楽しみに!

2008年12月26日 (金)

14,965日の長

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三脚はその伸縮式の脚で高さを調整する以外に、クランクをくるくる回すことで雲台(カメラを装着するところ)部分を上げ下げ出来るエレベーター機能を持ち合わせているものも多いです。

で、画像の三脚。かなり古い三脚です。入荷後の整理をしていた店のバイトに「これ何ですか?」と聞かれたのが、そのクランクの根本に付いてる「→・4・6・M」と刻印されているリング状のもの。言われてみれば、回転するリング状のものが付いているのを見た覚えはあるが、そこに文字が刻印されていることは気にしていなかった。。。

ちょっと考えてみたが、答えが見つからない。さらに考えたが分からない。知らないと三脚として機能しないわけでもないので、考える時間の方が無駄~とまで口にしながらも、気になって仕方ない。高さに関係あるのだろう!と推測しても、「4」が4センチなのか、4ミリなのか、4インチなのか、どれも当てはまりそうにない。

で、5~6分後くらいでしょうか。高さは高さでもパララックスに関係するのか!と思いつき、「4」は「4×4」、「6」は「6×6」の二眼レフを使った時のパララックスの補正ではないか!とほぼ結論と思えるところに到達!

例えば6×6の二眼レフの場合、まずファインダーをのぞいてフレーミング等した状態で、エレベータークランクの根元のリングを「→」に合わせる。次に、くるくると「6」の位置までクランクを回せば撮影用のテイクレンズが、もとのファインダー用のビューレンズの高さまで上昇し、パララックスを補正出来るのだろう!多分、間違いない!

ちょうどその時、買取名人が1階我楽多屋に入ってきました。名人も知らないだろうな…と思いながら、「これ、何か分かる?」と聞いてみた。やはり、即答は出来なかったものの~数十秒後に「パララックスの補正じゃないの?」と。

さすが、カメラ業界55年(55×365日=20,075日)の経験は伊達ではない!私などはまだまだ僅か5,110日(=14年×365日)。1日の長どころではなく、14,965日の長である。

しかし、「M」はいまだ不明。

 

2008年12月25日 (木)

27日のがらくた市

明後日、27日土曜日は今年最後の「がらくた市」です。

本日急遽、某同業者に依頼して、がらくた品ジャンク品をこちらに回してもらう話がまとまりました!なので、いつもに増して、ボリューム有る売出しに出来るのではないかと考えています。

実は、私もどんな品物がやって来るのか不明です。よって、イメージ画像もアップできません。がらくた市当日までのお楽しみです!

そんな目玉がらくた・ジャンク以外にも、今回は先週来お知らせしています「オールドレンズ・パラダイス講演会」も行ないます。会場は我楽多屋の3階に決まりました!また、定番の田中長徳先生のトークショーももちろん行ないます。

お楽しみに!!!!

2008年12月24日 (水)

メリクリ

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今日はクリスマスイブですが、アローカメラ&我楽多屋はいつもと変わらない雰囲気で1日を終えました。せめて、店内のゆうせん放送のチャンネルを季節音楽にしておけば良かった~と閉店後に気付いて、やっと今、チャンネルを変えてみました。明日はこのまま店内にクリスマスソングが流れていることでしょう。

都内は至るところで華やかなイルミネーションが輝いたりしています。この手の撮影は難しいので(寒いし・・・)試みようとはなかなか思わないのですが、昨日の帰り道、これはキレイ!と思ったので、携帯電話のカメラでシャッターを切りました。

江東区は豊洲のビルです。窓の明かりが見事にトナカイの絵柄になっています。

2008年12月23日 (火)

アベノン

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レンズといい、ファインダーといい、デカイまん丸のインパクトがスゴイです!これを高校生(来春からは立派な日大芸生ではありますが・・・)が肩から提げて、街中を散歩しているのだから。。。すれ違いざまに、カメラ好きのオジさんにいろいろと声を掛けられて大変だそうです。

実は先週のことだったでしょうか。常連のH君が来店中、うちの買取名人が所用で銀座へ、で、「H君、銀座方面に行くなら、クルマ乗っけていってあげようか?」と。ちょうど、H君はレンズの購入を考えていたようで、同乗して出て行きました。

その時に購入したレンズがこれらしいです。名人の口利きがあったからか!?銀座の三共カメラさんで好条件で購入できたようです。

このレンズ、国産ライカスクリューマウントレンズのアベノン21ミリF2.8です。「アベノン?」という方も多いかもしれません。コムラーの三協光機にお勤めだった阿部さんが、後に独立して作ったレンズです。

名人には、阿部さんが当時(20~30年前になるのでしょうか)、ライカスクリューマウントの28ミリレンズを作られた時に取引きがあり、なんと、何百本か仕入れて、いくつかのカメラ屋さんに流通させる手伝いもしたようです。

名人曰く「新宿のピンホールカメラさん(今は閉店されています)にもずいぶん買ってもらったな」などと昔を懐かしんでました。阿部さんは「レンズにアローの名前を付けてもいいよ・・・」などとも言われていたそうです。

しかし、「アベノン」に関する情報は少ないですね。ネットで検索しても、アベノンの詳細については新しい情報を入手することは出来ませんでした。。。

2008年12月22日 (月)

アリさんマークの・・・

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もう何年も前から気になっていることがあります。

某引越し運送社さんのマークなのですが・・・、私にはどうしてもアリさんが疲れきってヘトヘトになっているように見えて仕方ないのです。そこまで、一生懸命働いてくれる!と受け取れば良いのかも知れませんが、ヘトヘトになってモタモタと効率悪いんじゃないの~?と感じてしまうのです。

ここにこんなことを書いてしまうと、何か恨みつらみがあるの?なんて思われそうですが、そういうことは一切ございません。万が一、関係者の方のお気に障ってしまったら大変申し訳ありません。

先日、店の前にその引越し屋さんのトラックが停車していたので、慌てて撮影したものです。デジカメで撮れば良かったものを、ちょうどISO800のフィルムが装填されていたブラックバードフライでシャッターを切りました。夕方5時頃でかなり暗く、2秒くらいシャッターを開いていたでしようか。