我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年6月 3日 (火)

携帯の絵文字

携帯などの絵文字を見ていると、面白いことに気づきます。テレビや携帯電話、電話、新幹線などなど、どれも、現在一般的と思われるそれぞれのデザインではなく、ちょっと昔、いや。。。ずいぶん昔のデザインをイメージして作られているんです。

テレビはこれ→tv 足が付いてアンテナが載っている、こういうデザインのテレビは、それが主流だった時代は30~40年前じゃないでしょうか?

携帯電話はこれ→mobilephone 二つ折りタイプが主流になって5年以上は経つと思うのに、ストレートタイプの携帯がイメージされています。最近になってストレートタイプも見直されているようですが、この絵文字にはアンテナまで付いてます。

電話機はこれ→telephone なんと!ダイアル式の黒電話です!!先日のブログでも話題にしましたが、小学生くらいの子供の中には掛け方さえ分からない子もいるという。。。ダイアル式です。

新幹線はこれ→bullettrain 先頭車がこの形をした新幹線は40数年前、東京オリンピックの時に走り始めた0系。その後の100系も少し鋭さを増したこのデザインでしたが、今は主流を外れて山陽新幹線で一部が「こだま」として利用されているだけ。

絵文字やマークというのは、表したいものをイメージ出来ないといけないわけだから、最新式の奇抜なデザインのものを模したところで、誰も分からなければ意味がないのは当然。上に挙げた4例に関していえば、約40歳の私にはイメージ出来るので問題ありません。ただ、20歳くらいまでの人たちには、そのもの自体はイメージ出来ていなくて、「telephone←これは電話なのです」と頭から覚えなきゃいけなかったりするのかな・・・なんて余計な心配を始めてしまったわけです。

ちなみに、カメラはこれ→camera 一眼レフでした。幸い!?銀色の金属ボディーに黒い皮を貼り付けた機械式カメラまで時代をさかのぼっていないようです。正体はプラスチック製のAF一眼レフってところでしょうか。この絵文字から察するに、今、一般的にカメラをイメージするには、一眼レフということなんだろうと思います。しかし実際のところ一番普及しているのは、コンパクトデジカメだと思うので、ここでも、イメージとのズレが生じているんだと思います。

前の段落で「幸い!?」なんて表現をしてしまいましたが、金属製の機械式カメラには見て楽しい、触って楽しい趣きがあると思います。ある一定以上の年齢の方には「懐かしい・・・」と思えるでしょうし、ある一定以下の若い方には「不思議で面白い、かわいい」と思えるらしいです。私たちアローカメラ&我楽多屋は、そんな文化遺産のようなカメラたちと楽しく遊ぶ方法の提案をしていければ、、、と考えています。

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