チェコスロバキア製
チェコスロバキア製のカメラ「ピオニール(PIONYR)」です。
ブローニーフィルムを使う6×6判。部類としてはトイカメラの範疇と思います。ベークライト製でヘリコイド沈胴式レンズ。絞りは二段階、シャッタースピードはバルブ以外に一速のみです。
このカメラで撮った作品で写真展を開催された方のサイトの記述によれば、この型は1957年発売のⅡ型の最終機の模様。
今日の話題にしたのは、このカメラのゾーンフォーカスが面白いなぁと思ったから。
まず、ボディのエプロン上部に描かれた撮影距離を表す4つのアイコン自体が、一風変わったタッチのイラストで楽しめます。
そして、そのアイコンに合わせるべき指標は、収納された状態のレンズ部を回転させていくと見えて来るヘリコイドの溝に直にマーキングされています。まず黄色い丸印が遠景側の二つのアイコンへ順番にクリック感を伴って合致します。さらに回すと、今度は青い丸印が近接側の二つのアイコンへ順番にクリック感を伴って合致するのです。
この原始的というか簡便なフォーカスが何とも魅力的であります。
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