接点磨き
数日前に我楽多屋でキヤノンEOS1000Sをお買上げくださった方が、昨日ご来店されました。
「『OK』と書かれていたんですが、新品の電池などいくつかと試してみたけど動かないんです…」と恐縮そうにカメラを出されました。
わずか500円の値付けでしたが「OK」と書いた以上、検品時には正常動作をしていたものに対して付けた値段です。店にあるテスト用電池で試しても動きませんでした。
今度はこちらが恐縮して、返品および交換をさせていただく旨を伝えました。
お客さんが店内の品物を見ている間に、改めて電池の接点を軽く磨いてから試すと動き始めました。
こういう場合、科学的には検証できない相性みたいなものが作用する場合もあり得ますので、「動くようになりましたけど、どうされますか?」と、返品・返金も含めて判断はお客さんにお任せしました。
レンズを付けての動作確認をご希望されたので、これを拒む理由など全くなく、積極的にご自身で確認していただくようにしました。
結果そのままお持ち帰りいただけることになりました。スミマセン、お手数をお掛けしました。
というか、それ以外にEOSの初代最上位機種EOS-1も合わせてお持ち帰り(お買上げ)いただくことになりました。ありがとうございます。
そして、ここでお願いです。店で検品時に動作を確認出来ても、陳列中に電池接点がカブってしまうことも起こり得ます。電池を使用するカメラにおいて、万が一お持ち帰りいただいてから不動などの症状があった場合、電池室の接点を軽く磨いてから再度電池を装填して動作チェックをされることをお勧めします。
ネット上や文章だけで、このお願いをすることは多少の危険を感じながらのお願いではあります。接点を指で擦るくらいなら危険を恐れず出来ることでしょうが、お客さんとしても結果的に返品になることを想定すると、あまり激しく擦ったり磨いたりすることも躊躇されると思います。
ここは「常識の範囲で」なんて言葉もありますが、やはりこれだって個人差があったりするので、難しいんですよね。取扱説明書あたりでは「乾いた布で拭いてください」なんて記述されています。
でも例えば、東京メトロの初乗り料金でお越しいただける所から再度ご来店いただけるとしても往復で340円かかります。今回のように、対象のカメラが500円とかですと、お客さんにとってかなり割りの悪い計算になってしまいますので。
また、店の方でも在庫期間が長くなった品物の場合は、適当な時期に再度動作チェックをしないといけないのだな〜と再認識することが出来ました。
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