AF不良、シャッターが落ちなくてもOK
このオリーブカラーのシグマレンズを我楽多屋に並べてから、1ヶ月半くらい経ちました。
シグマのAF400/5.6って出て来ると、ほとんどのレンズがくもっています。そのくもり加減も酷いものが多くて、マグライトなんか使わなくてもちょろっと覗いただけで、向こう側が白く見える程。
しかし、この個体のレンズは珍しくキレイでした。
ただ、最初の検品時からAFに難点?があるかもしれない…ジャンク扱いをしました。
何故なら、2台のミノルタαボディ(フィルムカメラ)に付けて試したのですが、AFが利くボディと利かないボディがあったから。ボディ側が悪い場合もあるので、他のミノルタ純正レンズ2本でも試したのですが、2本ともどちらのボディでもちゃんとAFが利いたのです。
で、店に並べてからは、関心を持つお客さんがいらっしゃると「お使いのボディと現物合わせをされた方が無難です」と説明を添えていました。
ある日、SONY最初期のデジタル一眼α100をご持参の方が試すと「シャッターが切れない…」とのこと。えぇ~!AFどころかシャッターもダメなのか…と思いながらも、デジタルカメラとの相性かもしれない!?と、そのまま陳列していました。
そして後日、今度はSONYのミラーレス一眼α7に純正の変換アダプターを装着されたお客さんが試すと、シャッターは切れましたがやはりAFは利かない...。
これを受けて、その時点で店にあったフィルムのαボディで改めて試したら、フィルムボディでもシャッターが切れない場合があるので、さすがにもう断念。
廃棄してしまおうかと思いましたが、ジャンクというよりも完全故障品扱いで、大幅に値段を下げました。
すると昨日、思えば~このレンズを並べて間もない頃に、ちょっと関心を持たれていたお客さんがお買上げくださいました。
「これ、AFどころか、シャッターさえも切れないことありますけど...」と言うと、「全然OKです。そういう使い方しませんから」と。
そういえば、このお客さんはもうずいぶんと昔からシネレンズや引き伸ばしレンズなども含め、いろんなレンズを使って写真を撮っていらっしゃる方。
この方にとっては、始めからAF不調も問題ではなくて、レンズ内部が綺麗なままで大幅に値下げされたのは願ったり叶ったりだったわけですね(^-^)
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