お客さんと個人売買?
中古カメラ屋ですから、皆さんが不要になったカメラやレンズなどを買取りをしているのは今さら言うまでもありません。
ただ、今回は自分史上、初めての出来事。お客さんから個人的にカメラを買いました。
常連Tさんは、私がアローカメラに入って数年後、我楽多屋に常勤するようになった当時から、ずっと継続してご来店いただいているお客さん。その人の人生訓みたいなところに共感するところもあって、人生の先輩とも崇めております。
Tさんはライカやハッセル、ローライを中心にいわゆるイイカメラを多数コレクションされていながら、フィルムで撮ることもシッカリされています。
でも、コンテスト応募や写真展開催などを目的にした撮影ではなくて、ご自身の範疇で趣味的な撮影や撮り比べなどを楽しんでいらっしゃいます。その結果のフィルムを、時々、カメラ屋として後学のためになるんであれば~と見せてくださいます。
そのTさんですが、いわゆるイイモノはもう使い尽くした感もあって、最近は時々、変わり種カメラや安価なカメラも使って撮影されています。
その中で先日、あるカメラで撮られたというフィルムがとても気になる描写をしていて、私がえらく興味を示したものだから、後日そのカメラをご持参されて、「もし、関心があるならお譲りしますよ~!」と言われるのです。
以前から私がカメラ屋として一番気にしているところ、『カメラ屋がカメラに恋してカメラをため込んじゃ、お客さんのためにならない~』。その悩み部分を不意につかれてしまったわけです。
そしてお互い納得のうえ、交渉成立。○○円で譲っていただくことになりました。
が、面白いのは、この金額ってカメラ屋として買取る金額より、それなりにお高い金額なんですよね(笑)。
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