御年七十八歳
ライカⅢb、「No.289430」。
製造番号からして、1938年か1939年の製造とされる番号。1938年製造、1939年製造とされるⅢbにはそれぞれ、これより古い番号、若い番号が与えられているので、この番号は1938年末から1939年初頭に製造されたものと考えて間違えないでしょう。
ちなみに、買取名人こと野田康司は1939年2月生まれ。このカメラと同級生と考えてよさそうです。
付いているレンズは、ズマール5cmF2の沈胴タイプ。こちらは製造番号から製造年をキッチリと特定しきれませんが、1934年~1940年にかけて製造されていたレンズですから、同じ年かほぼ同年代。
人間の78歳もいろいろな人がいますが、カメラだって個体差はさまざま。この個体、凹みやアタリなどの大きなダメージはありませんが、底や軍幹部の角の擦れ具合がかなりな貫禄モノ。ファインダーはキレイだし、シャッターもかなりいい具合に動いています。どこかの段階でメンテナンスされたものかもしれません。ただ、貼り革は確実に交換されている模様。
ちなみに、買取名人はカメラ屋人生を60年ほど休みなく突っ走て来ましたが、昨年一度故障して改造と言ってもよいくらいな修理をした際に、当初の故障個所以外にも不具合部分が見つかってそちらのメンテナンスもして戻って来ております。
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