環も「D」
ミランダDです。1960年に登場した輸出専用モデル。
ミランダ最初の一眼レフ「T」型(1955年)から続いていた、ボディ形状のアイデンティティーともいえる「12角形」は、この「D」型で最後になってしまいました。
ミランダは当初、「技術」や「先進」をウリにして、海外市場でも人気が高かったとのこと。しかし、諸事情有り、1960~1964年の間、国内での販売を中止をしたこともあったため、この「D」型は輸出専用になってしまったのでしょう。
と~、わたし的には前置きが長くなりましたが、この個体...というか、これに付いていたストラップ吊り用の環が「D」の形をしているのに気付きました。
普通は「丸環」だったり「三角環」だったりなのに、「D環」...。
他にもあるかもしれませんが、キヤノン・レンジファインダー機には、純正でこの形状の環が付いていたと思います。
このミランダDの場合はどういうことでしょうか???前のオーナーがカメラの名称に合わせて、この形を選んだのか、偶然だったのか、計り知れない部分ではありますが、非常に興味深いです。
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