ピカイチ
カメラ背面にある(まったく無いものもありますが)右手親指の指当て部分、カメラによってそのデザインは様々。
滑り止めになるような素材が貼られているもの、滑り止めになるような突起や窪みが成型されているもの、ほとんど目立たないけど、微妙に段差だけあったり、緩やかに盛り上がってるもの。。。などなど。
田中長徳先生もカメラのこの部分の指当たりについては、話の中でたびたび話題にされているように、撮る時のホールド、持ち歩く時の滑り止めなどなど、効果はちゃんとあるのです。
ここにあるニコンの初期のコンパクトカメラ「L35AF」。
いかにも取って付けたような滑り止めが付いています。これもしかして、スライドさせて何かのスイッチになっているのでは?って思ってしまうくらい。
変なツッコミを入れてしまいましたが、この「L35AF」。市場では「ピカイチ」という名称で親しまれました。
1977年にコニカが、初のAFコンパクトカメラ「ジャスピンコニカ」を発売してから、コンパクトカメラ市場は一気にAF化します。
ニコンはそれに遅れること6年。お得意の満を持して1983年に「ピカイチ」でこの市場に参入。
単焦点35㎜F2.8のレンズには「ニッコール」と記されていないものの、正真正銘のニコン自社製レンズで、写りも良く評価されたカメラなのです。
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