我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2013年12月13日 (金)

役目はセルフタイマーだけじゃない

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キヤノンFTb初期型のこのレバーを見るたびに、「押してくれ!」と主張されているように思えて仕方ない~ってのは、ちょっと大袈裟な表現ですが、こんなに立派なセルフタイマーレバーは他のカメラではそうそうありません。

しかし、純粋にセルフタイマーとして使う場合は、押すんじゃなくて、引く方向。

では、何で貼り革までして、押す方向にアピールしているのかというと、絞り込みレバーも兼ねてるんですよね、これは。

絞り込む時は、このレバーを押すので、その時に押し心地がいいように(ホントか?)、ここにも貼り革をしてるんですね、きっと。それと、下の小さな丸いレバーを「L」にすると、絞り込んだ状態でロックされます。

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ついでに、案内しておくと、この丸いレバーを「M 」にするとミラーアップ出来るんです。

このように、通常ならセルフタイマーレバーのあるところに、3種類もの操作系を集約しているんです、このカメラは。

しかし、興味深いのは、NewFTbでもこの集約機能は変わっていないのに、レバーはシンプルな形状に変更されます。その背景には、FLレンズとFDレンズの仕様の違いが影響していたようです。古い設計のFLレンズでは、絞り込み測光をしないといけないので、積極的にプレビューレバーを押すことが必要だったわけです。

しかし、NewFTbの時代になると、開放測光に対応しているFDレンズへの移行がドンドン進んでいたので、積極的にプレビューレバーを押す必要が無くなってきた、、、

それがこの立派なレバーが姿を消した理由なのかと思います。

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