1969年生まれ
「ローライ35」と言えば、高級コンパクトカメラの王道的な位置付けと言えます。
1966年に登場したファーストモデルであり、メインモデルとも言えるその名もまさに「ローライ35」(テッサー付)に遅れること3年。1969年に登場したのが、この「ローライB35」。
レンズをテッサーからトリオターに、露出計をcds式連動型からセレン式読取り型に変更した、いわゆるスペックダウン機です。
コストダウンのためにプラスティック部品も導入されてはいますが、ボディの手触りや質感は、ほぼそのまま。
なのに、スペックダウン機であるという親しみやすさが、この「B35」の特徴かと思います。なので、何となくかわいさを感じてしまいます。
私の場合、自分の生まれ年が1969年で「ローライB35」と同じということもあるからか、余計に気になってしまう存在です。
こんな風に手に馴染む見事なコンパクトサイズが魅力。
冒頭の画像で一緒に写っているのは、日本製の「ペトリカラー35」。ローライの成功を見て作られたとも言われているカメラで、こちらもなかなかの完成度で、1968年に登場。