急性フェチ発症
先日、ジャンク品を整理していた時のこと、フジカST701を見て、何かピピッと感じるものがありました。
よく観察してみると、シャッタースピードダイアルが実にイイ形をしているのです。
ダイアル上部の円周部はローレット加工がちゃんとしてあって、ダイアル上面がホント僅かに湾曲していて美しいのです。上面は貼り付けてあるだけなのかもしれませんが、ビスなどもなくツルンとしていて、ここが一番の美点のようです。
しかし、シャッタースピードダイアルに美を感じたのは、多分、いや間違いなく「初めて」。
改めて他のカメラのシャッターダイアルを見まわしてみましたが、多くのものは止めネジの穴があったり、凹凸があったり、スピード指標に明らかな貼り付け感があったり、、、で。特に美しさは感じられませんでした。多分に個人的な好みかもしれないですけど…。
シャッターダイアルだけなのかと思ったら、ペンタ部分の角も微妙なアールが優しく、巻上げレバーも細めながらキッチリとした形状で作られていました。巻上げレバーの軸の上面もイイ感じにツルンとしてます。
2年後発の同じフジカのST801(上の画像の左)と比較したら、シャッターダイアル、巻上げレバーなど、明らかに別物。コストを下げたなぁ~という感が明白でした。
また、上の画像の右のカメラはちょうど店にあったコシナCSLという珍品。これのシャッタースピードダイアルは、ちょっと美しくないですね。。。
*「フジカST701」は1970年に登場したフジカ最初の35㎜一眼レフ機。TTL絞り込み測光式の露出計を内蔵した小型ボディが好評だったそう。(関連URL/http://www.fujifilm.co.jp/history/dai4-06.html)
名人曰く「ST701の宣伝PRのコンテストに応募したらその案が選ばれて、記念に1台ST701をもらったことがある~」と。この話はまた改めて。。。