CONTAX AX
コンタックスAX。今まで、うちのブログでは話題にしたことなかったようです。
先日、ニコンの双眼鏡の時に「戦艦大和」にチラッと触れていたからでしょう。その後にAXを見た時、戦艦大和級のどデカさだよなぁ~と思ってしまったのです。
ボディの横幅・高さも大きいですが、何と言っても、その厚みが一番気になる部分。そこにこのカメラの魔法が仕込まれてるんですね。
京セラコンタックスは一眼レフのAF化に積極的でなかったと言えます。それには、カールツァイスブランドのMFレンズの銘玉がたくさん揃っているという背景もあったのでしょう。
でも、このAXというボディ。それらのMFレンズを装着して、AF撮影を可能にしてしまったのです。
その仕掛けは「バックフォーカシング」という手法。これについては、かつて中判カメラのマミヤ6でちょっと触れたことがあります。
一般的にほとんどのカメラでは、レンズを前後に動かして被写体にピントを合わせるのだけど、バックフォーカシングはレンズは動かさないで、フィルム面を前後させることでピント合わせをする方法のことなんです。
そんな機能を盛り込んだので、こんな厚みになってしまったのでしょう。セールス的には決して成功しなかったようですし、今後のメンテナンス面で不安もあるかもしれませんが、このシステムを搭載した点で日本カメラ史上に残る銘機と言えるんじゃないでしょうか。