ハッセルSWA
ハッセルの超広角専用機であるSWシリーズ。ビオゴン38ミリレンズを固定装着したボディにフィルムマガジンを装着した姿は非常にコンパクトです。
シャッターはフォーカルプレーンではなくレンズシャッター、一眼レフではないのでミラーも存在しないそのボディは、ある意味、レンズを支えている台座くらいに過ぎないわけで。実際、横から見れば、ボディの厚みよりフィルムマガジンの厚みの方が大きいのです。
このSWシリーズ、1954年の初代登場から、2001年登場の905SWCまで、大きく分けて7モデルが存在しています。
その初代が上の画像のSWA(シュープリーム・ワイド・アングル)。ナント!200台ほどしか製造されていないらしく、早々に鏡胴部分をデザイン変更して強度を増したSW(スーパー・ワイド)に代変わりします。その貴重なSWAがうちの店に来たのです!
「SWA」と「SW」は同じ「S」を名乗っていても、一方は「シュープリーム(SUPREME)」で、もう一方は「スーパー(SUPER)」なのだそう。実際にボディ前面上部にそう刻印されています。
いちおう辞書を引きました。「SUPREME=至高の、最上の」と「SUPER=素晴らしい、特大の」の違いでした。
ちなみに上の画像は、2004年版 I.C.S.輸入カメラ協会作成プライスガイド「ハッセル&ローライ特集号」のSWシリーズのページにも画像が載ってませんでしたので、開いたページにSWAを置いて記念撮影というところです。
実はこのSWAは、中判熱に侵されている常連Bさんが最近入手されたもの。Bさんは昨年から「売って買って」を実施されている中古カメラ界活性化にご尽力いただいている方なのですが、今回の希少品SWAはさすがに一生モノになるかもしれません。。。