古いアサヒカメラ年鑑
がらくたを整理していたら出てきた1953年(昭和28年)のアサヒカメラ年鑑。
出どころは業者絡みのがらくたなので、どこをどう経由してきたものか不明なんですが、表紙をめくった余白に、「日本興業銀行行友會」と書かれた表があり、昭和28年から31年にかけて14回の「貸出日」が打印されていました。
年鑑はオールモノクロページで、木村伊兵衛、秋山庄太郎、土門拳など有名どころを含むいろいろな作品が並び、巻末にはデザイン趣き深いいろいろな広告が掲載され、しばし楽しめました。
その中で一番印象に残ったのは、当時の東京を空撮した作品。解説をみると11月と書かれていたので、昭和27年でしょうか。その一枚に収められているエリアは、東京湾から山手線内を中心にその周辺を広くカバーしてます。
よく見ると、鉄道や大きな道路は今と同じ位置なので、新宿や渋谷などの場所も特定できます。晴海などは、まさに埋め立て中なのでしょうか、、、建物ひとつ無いようす。当然ながら高層ビルなどは見当たりません。。。現在の地図と見比べながら、更にしばし楽しめました。
しかし、こういう作品は歴史的資料としての価値も非常に高いですよね。
いつも思いながらなかなか出来ないことですが、自分の身近な土地の風景を記録しておくことも、後々価値が出てくるかもしれません。撮って形に残しておくことが大事ですね。