M3といえば・・・
このヤシカのカメラ、ボディには「M-3」としか表記・刻印等されていません。
「M-3」といえば、「ライカM3」。かつて、オリンパスの「OM-1」が、「M-1」という名称で登場した時は、ライカMシリーズとの間でいろいろと事情あって、名称を「OM-1」に変更したという経緯があります。
なのに、このヤシカはそのまんま「M-3」です。非常に気になって、ネットで検索してみたのですが「ヤシカM-3」はあまり引っ掛かってきません。で、、、もしや「ミニスター」のⅢ型か?と思って「ミニスター3」で検索したら引っ掛かってきました。
「ミニスター」とは、1960年代に製造されたヤシカのレンズ固定式レンジファインダーカメラのシリーズで、非連動露出計を搭載し、ライトバリュー式の露出調整が特徴。国内では合計4機種が発売されました。
ちなみに、先日ネタになった「ヤシカ リンクス14」の「リンクス」シリーズは、同じく1960年代に製造されていて、連動露出計を搭載した上に、明るいレンズや高速シャッターを装備したシリーズ。
ミニスターや、ミニスターⅡ型は比較的よく見かけるのですが、今回のⅢ型「M-3」は希少な方かと思います。他のミニスターはカメラ上面に「YASHICA」の刻印があるのに、M-3にはありません。なので、ずいぶんとスッキリした感じ、、、いや言い方を代えれば、ノッペリした感じ。ただ、カメラ前面レンジファインダー窓の横にプレートが剥がれた跡らしきものがあるので、ここに「YASHICA」の名板があったのかと思われます。