我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年7月20日 (日)

コンタフレックス

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昨日、買取り依頼があった逸品!これはもう美術品ですね!中古カメラ市場でもそうそうお目にかかれないくらいです。

1935年(昭和10年)、ツァイス・イコン(ドイツ)製。翌年、日本で発売された時の価格が2,200円だったそう。大卒の初任給が50円ほど、1,000円で家が建てられたという時代なので、どれだけ高価だったのか・・・お分かりいただけるでしょう。

35ミリフィルムでは珍しい二眼レフ式。シャッターはレンジファインダーなどのコンタックスと同じ、金属幕縦走りすだれ式のフォーカルプレーン。レンズは交換できて、標準の50ミリ以外に35ミリ・85ミリ・135ミリが用意されていました。世界で初めてセレン式の露出計を内蔵したカメラでもあります。ファインダーは二眼レフお馴染みのウエストレベルファインダーの他に、ピントフードを立てた前面がアルバダファインダーになっている凝りよう。生産台数は4500台とも5000台ともいわれ、かなり少量な生産だった。

このカメラを持ち込まれた方のお話では、お爺様が生前所有されていたカメラらしいです。新橋のカメラ屋さん(見かけて知っていた)に持って行こうと思っていたら、そのお店が無くなってしまったとのこと(大庭さんでしょうか・・・)。そんな時にたまたまやって来たうちの店の近くのダイビングショップで、アローカメラの存在を聞いて、このコンタフレックスを持って来ていただけたそうです。

この個体、外観はまずまずキレイなのですが、シャッターが壊れていて、レンズもクモってしまっています。状態が良いものなら、中古カメラ屋さんの店頭で20万円以上はする品物であること、しかし、この状態では修理代にかなりの金額がかかってしまうことを案内のうえ、提示金額に喜んで納得いただき買わせてもらいました。

カメラ屋でも滅多に手にすることが無いカメラです。正直お話しすると、「これ、フィルムが35ミリだったか!?」と勘違いしていた私でした・・・。上の画像、アルバダファインダーのメッキに我楽多屋店内が写るのを狙って撮ってみました!下の画像は店頭の石のライカと一緒に記念撮影。

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