製造番号で買うカメラ
カメラ好きも長年続けていると、欲しいモノ・関心のあるモノの多くを手に入れてしまい、買うモノが無くなってくる・・・らしいです。そんな時、ある人は次のステップとして製造番号にこだわった買い物を始めてしまうとか・・・。
製造番号が「222222」などのゾロ目や、「2345678」などの続き番号は、カメラ屋さんが気を利かせて!?高値を付けてしまったりしますが、自分の誕生日にちなんだ番号や、何か自分で決めた数字の場合は、見つけるのは大変でしょうが、価格的な問題は発生しません。
私自身にはそういう趣味はありませんでしたし、今もありませんが・・・。今から10年位前にあるカメラと運命的な出会いがありました。「ペトリカラー35」、コンパクトでとても凝縮感のあるそのカメラは私の好きなカメラの一台です。そのとき既に、使える個体2台・壊れた個体1台を所有していたので、もうこれ以上は必要ないと思っていました。
それは「がらくた市」の日でした。サングッドカメラの沖さんから「陽介さんの好きなカメラ持って来てますよ!」と声をかけられ、我楽多屋の隣りに設けた第2会場へ行ってみると、状態の良いペトリカラー35がありました。手に取りながら「いやいや、もう複数持っているのでやめときます」と言って、テーブルに戻そうとした時に、ボディー軍艦部の製造番号「516516」に視線が行き、以後カメラを手放せなくなりました。実は私の誕生日は5月16日、自分の好きなカメラに自分の誕生日が2回も繰り返して刻印されているなんて~!!!!
我に返った時には、どうやら沖さんに「これください!」と言った後だったみたいです。
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「サングッドカメラ」:かつて我楽多屋のスタッフだった沖秋男さんのお店。上野のご自宅の1階が店舗になっていて、靴を脱いであがる珍しいスタイルのカメラ屋さん。昨年夏までは、我楽多屋のがらくた市に限り「サングッドカメラの特別販売コーナー」を設けていました。
- サングッドカメラ
- 東京都台東区東上野3-14-3
- ℡03-3831-6139
- 【注意】 既に閉店されました
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その後、私のもとに壊れたペトリカラー35が何台かやってきました。その中に「440554」という製造番号の個体があります。これより「440516」という個体も存在するだろうと推測されるのですが、そしたら、誕生年まで(昭和44年5月16日)すべて揃ってしまうわけで、出来るものなら手に入れたい・・・です。ジャンボ宝くじに当たるのとどちらが先か楽しみに待つことにしますが。
数日前に入荷したレンズの番号が「10001」。レンズ自体はマミヤプレス用の127ミリ。特にどうってことのないレンズなのですが、なんか魅力ある製造番号ですね。我楽多屋で「10,001円」で売ってます。というのは冗談で、普通に「3,500円」の値札をつけています。