とある日の中古カメラ屋で
小道具で使うカメラを買いに来られたお客さんの話。カメラの知識無く、言いつけられたままのお使い役のよう。
少し聞かれたので品定めの手助けしようと思いましたが…。「30年くらい前」「ファインダーを覗ける」「レンズが付いている(ボディ前面にそれなりの大きさのレンズがあるということらしい)」という条件だけを与えられて来られているので、撮影シチュエーションとかカメラのランク的なものなどが不明。手助けしようがありませんでした。
その前に「品物をスマホで撮っていいですか?」と聞かれて、「個別に品物を写すのは遠慮して欲しい」とその時点ではお願いしたのだけど、事情が分かったのでOKしました。お使いの指示元の担当者に画像を送って確認を取るようなので。
連絡を待つ間、そのお客さんが言い出されたのは「20年くらい前、写ルンですで写真撮ってました。当時の彼女との写真をたくさん。別れるときに捨てられなくて、何十本分もの写真を全部彼女に渡して別れました~」と。それを聞いて私は「渡された彼女はどうしたんでしょうね?」と、もしや!?迷惑だったのでは?という意味合いも込めて聞いてみたのですが、「さあ、どうでしょう?」と。えっ…相手のこと考えてないの…(>_<)
もう一つ、「実家が引っ越すときに段ボール2箱分くらいあった昔の写真を捨てられなくて困った」と言うので、「大変だろうけど、残すもの捨てるものの選別をするのも大切な作業かもしれないですよ」と返すと、「その点、デジタルはいいですよね、嵩張らなくて~」と。確かにそうなんだけど意識しておいて欲しい点である「デジタルデータは捨てる気が無くても、何らかの原因でデータが勝手に消失することあり得るから怖いですよ」言うと、「実家の写真をちょっと見たら、親父がアル中になる前の写真とか出て来て、いい思いをしなかった…」と言う。そういうご事情があるなら申し訳ないこと言ったかもしれませんでした。
そうはいっても「写真を捨てられない~」と二度も言われた人なので、カメラ・写真を扱う業界の人間として、改めて「デジタルは捨てる意思なくても見られなくなる危険があることは意識されていた方がいいですよ」と言っておきました。
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