フィルムの途中交換が可能!?
取扱説明書の冒頭に「従来のコンパクトカメラには無い数々の機能を~」と書いてあるのですが、その大きさからはちょっと…コンパクトカメラと呼ぶには大き過ぎるような気もします…。
1992年発売の「ニコンTWズーム105 WORLD DATE」です。
大きさをライカM6のジュピター35/2.8付と比べてみると、こんな感じです。
その大きさの所以は何なのか?取扱説明書の冒頭に記されている「数々の機能」なんでしょうか!?
大きな特徴として挙げられているのが、以下の6つの機能です。
- 5種類のピント合わせの方法の中から、目的に合ったピント合わせの方法が選べます。
- 最短で80cmまでの近接撮影ができます。
- スピードライトを内蔵していますので、暗い所でも安心です。
- 写そうとするものの大きさを自由にコントロールした撮影が行えます。
- 撮影途中で巻き戻したフィルムを、再び使用することができます。
- 世界24地域の現地時間にワンタッチ操作で対応します。
1.は、説明を読んでみても自分が必要としない機能っぽいので理解が難しかったです。
3.についてはオートズーム!?みたいですが、よく分かりませんでした。
4.は一部のAPSカメラで採用されていた機能が既にこの時代にあったのか?と思ったので、ちゃんと確認しました。
どうやら、途中で巻き戻す時には何枚まで撮ったのかを念のため自分で記憶をしておく必要があるみたいです。次のフィルムを装填撮影・巻き戻し後に、先程のフィルムを再び装填してから指定のボタンを押すと、前に何枚まで撮ったのかをカメラが記憶しているみたいでカウンターに枚数が表示されるのです。そして、そこまでフィルムを進めることが出来るとのこと。ただ、取扱説明書には表示される枚数を確認して、違う枚数が表示されたときは手動で枚数を設定して欲しい旨も書かれていました。
で、何でこんな機能が必要なのかの例えが記されていて、『夕景の撮影をISO400のフィルムで行ない、途中で巻き戻して、翌日の日中の撮影はISO100のフィルムで撮影を行ない、夕方、再び前日の
ISO400のフィルムを使用する場合などに便利です』と。
このカメラでそんな凝ったことをする人がいるのかどうか!?って疑問が残りますが、機能的には2本前に巻き戻したフィルムの撮影枚数をカメラが記憶しているってことなんでしょうかね。
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