我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2021年2月20日 (土)

貼り革にあるイボみたいなの

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古いカメラで稀に見られる症状です。というよりは、特定の機種で案外とよく見られる症状と言った方が良いのかも。

ボディの貼り革がイボのようにポコッと出っ張っている症状のことです。

中古市場における商品価値からみれば、この症状が無いに越したことありません。でも、人によっては古いカメラの貫禄や勲章みたいな捉え方をする方もいらっしゃるようです。

原因は何なのか?というと、貼り革の下にある金属が腐食で出っ張ってきて革を下から押し上げてイボ状に見えると言われています。

今回、さらに詳細な理由も分かりました。背蓋の内側にあるフィルム圧板などを留めている真鍮製のカシメなどが、貼り革との間で幾ばくかの水分を帯びたりすることで酸化して緑青をふいてしまって盛り上がって来るのだと。

ちょうど今、我楽多屋にあるレチナⅡaの背蓋に3つ小さなイボ状のものがあります。上の画像で黄色い矢印の先なんですが、分かりますでしょうか。

このカメラの背蓋を開けて、フィルム圧板を留めているリベット状のものの頭の位置を確認しました。すると、下の画像で赤い矢印で示したように上側が1個と下側が2個で、その位置が貼り革にあるイボの位置と見事に合致していました。

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革を剥がしてから盛り上がった緑青を削り取って革を張り直すことで、症状を改善することも可能ではあります。

 

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