コンツールファインダーに救われる
この1~2年、物々交換をよくご利用くださるお客さんが「ちょっとご無沙汰しちゃって…」とご来店されました。
今回も物々交換の品物をご持参くださいました。
お話を伺うと、今年に入って網膜剥離を起こしてしまって、眼内レンズの交換手術をされて半月ほど入院されていたとのこと。
手術をされた眼がカメラのファインダーを覗く方の眼で、術後にファインダーを覗いた時の見えが良くないのだそうです。視度補正でもあまり好転しないと...残念そうにされていらっしゃいました。
大変かもしれないけど、ファインダーを覗く目を逆にして慣れるとか前向きに捉えていかないと~などお話をさせていただいた後、お客さんが物々交換の品物を探し始められました。
しばらくすると、「これはイイですよ!」とお客さんが明るく言われました。「コンツールファインダーはよく見えます!」と。
コンツールファインダーをご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
これ、文章で説明するのが非常に難しいのですが、日本カメラ社発行の写真用語事典によると「対物側に細いスリットだけがあるファインダーで、使うときは片目でこのファインダーを覗き、もう一方の目で被写体をじかに見る。そうすると大脳内で両者が重なり合って、あたかもフレームが空中に浮いているかのように見え、撮影範囲を知ることが出来る。生理ファインダーと呼ぶこともある。」こんな感じになります。
ただ、現物があっても実践するのにちょっとコツがいるのです。だって、普通に片目だけで覗くとこんな風に見えるんですから。
過去のブログ記事で話題にしているので、そちらもご覧ください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2009/11/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC.html
といわけで、今回はワルツのコンツールファインダーとレチナのスポーツファインダーなどなどと物々交換をされてお帰りになりました。まだまだカメラで楽しんでくださいそうです。
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