自主Ai改造
ご存知の方も多いでしょうけど、不変のニコンFマウントと言いつつも何世代か存在していて、微妙に互換性が無いパターンがあるのも事実です。
互換性が無いパターンの一つに、最初期世代のオート一コールレンズがその後のAi対応ボディでは使えないことが挙げられます。装着出来るけれども絞り値をボディへ伝えることが不可能なパターンや、
装着自体が無理なパターン、時として装着できたのに外れなくなってしまうパターンもあって、気を付けないといけません。
かつては、ニコンサービスセンターへ持ち込めばオートニッコールレンズをAi対応へ改造してくれていました。
中古市場で「Ai改」と呼ばれているのは、その改造が施されたレンズのことです。
その改造を自作してしまう人も稀にいらっしゃいます。レンズ鏡胴のボディ側の縁を一部削ることで、Ai改造に等しい細工が可能なんです。
ただ、レンズ鏡胴自体を削ってしまう改造ですから、ここで自主改造をおススメする意図はありませんので、その点は十分にご理解ください。
ここにある自主Ai改造されたZoom-NIKKOR-C Auto 43-86/3.5は我楽多屋によく来られる方で、先日はアローカメラにライカレンズの買取り依頼に来てくださった方が、後日買取職人のところへ「カメラ提供意思表示カード」の発行に来られた時に置いて行かれたレンズです。
この手の改造に異議を唱える方もいらっしゃいますが…、この自主改造はそのお客さんご自身がされたそうなので顔も見えています。だから、私の手元に置いて使うことにしようと思ってます。
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