我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2017年9月18日 (月)

「趣味」って

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先日初めてご来店のお客さんに、「カメラを始めようと思うんですけど、何がおススメですか?」と聞かれました。

内心「えーっ!」と思いました。どんな人かも知らないし、何を撮りたいのか?などなど全く分かりませんから...。

「デジタルですか?フィルムですか?」聞くと、それもまだ決めきれていないようです。

少しお話をするうちに「買おうかなぁ~」と思っているカメラがおありのようで、それがニコンのデジタル一眼「Df」であることが分かりました。Dfは古いニッコールレンズが使えることは情報としてお持ちのようでした。

そして、次に聞かれたのは「Dfを買ったとして、どのレンズを買ったらいいですか?」と。

内心「えーっ!」とまた思いました。スナップを撮りたいのか、ポートレートなんかを撮りたいのか、はたまた虫とか撮りたいのか~全く分からないし...。

それを聞くと、それも決まってないらしい。漠然と写真を始めようと思っている模様。

少しお話をしていると、デジタル一眼は親が使っていたEOS-Kissの古いのが家にあるというのです。

古いレンズを試してみたり、何を撮りたいか方向性が見えるまでは、EOS-Kissをボディにして、マウントアダプターを使っていろんなレンズで遊ぶのも手っ取り早いんじゃないですか!と、一案ススメてみました。

もう一案。予算があるなら「Df」ありきで、それを買って始めるのも方法。その場合はとりあえず、手頃なAFズームをセットで買って、使い慣れたり自分なりの方向性が見えてから、オールドレンズや単焦点レンズに目を向けてもいいと思いますよ!と。

 

などなど、いろいろ話をしている中で「ニコンとキヤノンとどっちがいいんですか?」と聞かれたので、「時々そういう質問ありますけど、どちらも立派なメーカーだし、個人の好みや相性もあるので、どっちが良いかなんて一概に言えませんよ。それを自分で判断することが、それが出来るようになるのが楽しいんだと思いますよ」と答えました。

また、私 二代目がどんなカメラを使っているか?聞かれたので、それは参考にならないし、しない方がいいと答えました。いや、それを前提にザックリとは答えましたけど。

こんな流れを受けて、最後に私なりに指南したのは、まず、量販店へ行ってDfの実機を触ってみること。あと、Dfが発売された頃に、いくつかのカメラ雑誌がDfについての解説や使い方(オールドレンズとの相性なんかも含めて)を書いたムック本を出しているはずなので、それを読んでみたらどうでしょうか?と。

そして、Dfを買うのか、古いEOS-Kissから始めるのか、これは自分で決めましょうよ!と。

 

さて、「趣味」って、自分で調べたり・経験したり・失敗したりしながら、自分なりに満足できるものを見つけていくところに面白みがあるんだと思うんですが、違うのかなぁ...。初めてのことは分からないことが多いけど、人が言うことや、やっていることをそのまんまやるのではツマラナイと思うんですけど。

最近は、手取り足取り指南したり、お店の価値観でモノをススメて売るようなやり方もあるのかもしれませんし、そういうのを求めている人も多いのかもしれません。でも、趣味ってそこまで間口を広げる必要があるのかなぁ~と思ってしまいました。もっと自主性が必要なんじゃないかと。

「いやいや、初心者には必要でしょ!?」という声があるのも分かっているのに、こんなこと書いてしまうから、そういう層に敬遠されてしまうのかもしれませんね、我楽多屋は。

 

でも、このお客さんは「いろいろありがとうございました。また遊びに来ます!」言われて帰って行かれました(^-^)。

 

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