懐中時計型カメラ
非常に情報が少ないうえに、製造の経緯などが複雑でイマイチ、正体のつかめていないカメラです。
もとは1900年代早々にアメリカで作られた「EXPO」というカメラらしく、そのライセンス生産でイギリスでも1905年くらいに同型の「TICKA」というカメラが作られています。
ここにあるのは、「MOMENT」と記されていますが、どうも日本製のような違うような・・・。まだ正確に特定できていません。
17.5ミリの専用カートリッジ入りフィルムを使って25枚の撮影が可能だそう。
と、ここまで書き進めながらも引き続き、検索したり、店にある資料を探していたら、正体を見つけました。
このカメラ、やはり日本製。上田写真機店(Uyeda Camera Co.)が1910年頃に製造したもので、チッカ(TICKA)のコピー機であると。
上田写真機は当時、ほかにも「スター」という名称の暗箱カメラや蛇腹カメラを製造していて、後にはスターフレックスという二眼レフなども製造します。ただ、戦中に廃業または撤退したと思われます。
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