お辞儀対策
キヤノネットや、ヤシカエレクトロ35、ミノルタA5などなど...。
同じカメラなのに平らな場所へ置いた時、画像のようにお辞儀をするカメラとしないカメラがあります。これ、個体差によるものではありません。
レンズのヘリコイドが前に繰り出している(無限大側)ことで、バランスがズレてお辞儀をしているか、その不安定を解決するためにツッカエ棒的な役割も担っているフォーカシングノブの位置が悪くてお辞儀をしているか、このどちらかの理由であることがほとんどです。
上の2枚の画像は、それぞれ左端は、ヘリコイドが縮んだ状態でバランス取れて正常に置かれている状態。それぞれ真ん中は、フォーカシングノブを底面側にしてツッカエ棒代わりにバランス保っている状態。それぞれ右端は、ヘリコイドが繰り出されてバランス保てずにカメラがお辞儀している状態です。
カメラ屋からすると、お辞儀をしたまま陳列をするのは美しい~とは思いませんから、大方の場合は上の画像の左端か、真ん中の状態にして態勢を整えて陳列しているはずです。
下の画像はキヤノネットのフォーカシングノブのアップです。
ところが~、カメラを手に取ったお客さんがレンズ部に触ってヘリコイドを操作した後に、上記の点を意識されずに、コツンとお辞儀をしたまま棚に戻される~なんてことがボチボチあるのです。
そんな時、多くの方は何にも気付かずにお辞儀をしたまま戻されます。中には、おかしいなぁ~という風に何度か置き直してみる方もいらっしゃますが、結果お辞儀をしたままになります。レンズのヘリコイドを繰り出したことに気付いて、それを戻して棚に置き直す方は、まずいらっしゃいませんねぇ。
そこでです。そんな時にスマートにヘリコイドを縮めたり、フォーカシングノブの位置を調整して棚に戻す素振りをされると、「この人、分かっているなぁ~」と、店の人に印象付けることが出来るかもしれませんよ!
ミノルタA5のフォーカシングノブはこんな感じ。