そのひとカメラ
常連Mさん、かなりこだわり系というか、マニアック系というか、ディープ系な嗜好の方です。
いつもカメラのストラップをたすき掛けにされています。ご来店いただくと、たすき掛けのストラップに提げられたカメラに目をやるのが、私の習慣になっています。
あまり見たことない珍しいカメラや、カメラは普通でもレンズに変わったものが付いていたりすると、いつも通り~ってことで、ひとまず安心します。
で、疑問に思うと、「それは何ですか?」とかお声掛けするのですが、ニコンFに普通にニッコールが付いていたり、今回のようにライカM5にライカレンズが付いていたりすると、つい早々に「あれ!?今日は普通のカメラですね!」とか声を掛けてしまいます。
すると、Mさんが苦笑いをされながら会話が始まるのですが、、、
普通の人(普通という表現がMさんに対して失礼になるのかも…と思いながら)が、ニコンFやライカM5を提げていると、「いいカメラですねぇ」とか「M型でもM5なのはこだわりですか?」とかお声をかけるはずなのに、何で、Mさんの場合は「普通のカメラですね」になってしまうんでしょうね!と。
あと、田中長徳先生が最新型のデジタルカメラなんかを持っていると、「変わったカメラ持ってますぇ~」なんて風にもなりそうですよね!?とか。
まぁ、初対面ではないので、その人の雰囲気というか空気にあったカメラを、見る側が勝手に決めてかかっているところがあるわけです。だから、「普通」とか「変わった」とか。
しかし、Mさんにしてみれば、何で私には勝手そういう階級みたいのが与えられて、持参のカメラの評価をされてしまうのだろうか?的な疑問があるようでした。。。
さて、今回のカメラは、ライカM5にエルマリート21㎜F2.8が付いています。強いて言えば、スーパーアングロンじゃなくてエルマリートなんだ?という見方も出来ますが、、、Mさん曰く、「これエルマリートでも初期のもので、最短撮影距離が0.4mの玉なんですよ!」と。やはり~地味に変わったもん持っていらした!(笑)
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