あの爪の正体は!
早速ですが、昨日のブログで「教えてください!」とお願いした件について、いくつかお返事をいただきました!
その結果、これで間違いないだろうと納得のいくお返事がありました。そのご本人も「思います」「思われます」というご表記をされていらっしゃって、多分、取扱説明書などをご覧になった結果ではなさそうなので、当ブログとしましても、「間違いないだろう」という記述をさせていただきます点、ご理解ください。
当時、ニコンボディ側の露出計の測光方式には、外部測光式とTTL測光式の2種類が存在していました。
ニコンFのアイレベルファインダーやウエストレベルファインダーの前に取り付けるニコンメーターや、最初期のフォトミックファインダーはともに外部測光式、それに対してニコマートや後期のフォトミックファインダーはTTL測光式です。
さて、撮影をしようとしてこのテレコンバーターを介すと、何枚かのガラス玉が余計に追加されるのでフィルム面に届く光の量は減ります。
そもそも、この爪はレンズの絞り値をボディ側にある露出計へ伝えるための連動装置の一部。TTL測光式の場合は問題ないのですが、外部測光式の場合は露出計が示した絞り値に見合った光量がフィルム面に届いていないことになってしまうのです。よって、光量の差分、爪の位置をずらして(絞りを開いて)、必要な光量を満たしてやらないといけないわけです。
このテレコンは2×ですから露出を2段変えることが必要で、爪は2段分位置がズレているのです。
これがこの不思議な爪の形状の実態と思われます。
じゃあ、「T」と「F」の表示が何を指すのか?
例えば、「T」はTTLの頭文字だとすると、「F」は何の頭文字なのかは不明です、、、。または、「T値」と「F値」って見方も出来ますね。いや、それでいうと、「T」と「F」が逆のような...。
最後に画像を添えようと思って、爪が二重になっていないテレコンを探していたら、なんと~!外部測光式専用のズレた爪だけが付いているテレコンも見っけてしまいました。
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