AOCOマーク
かつては、多くのカメラボディに刻印されていたのだけど、いつのまにか無くなってしまいました。
その由来は、社名「旭光学」の英文字表記「Asahi Optical Co.」です。
ちょっと面倒な説明になりますけども。。。よかったら読んでください。
1950年代前半に登場した国産初の一眼レフ「アサヒフレックス」は、すべての機種に大きめなAOCOマークが刻印されています。黒ペイントもされて。
続いて登場する、APやKを含むSPに代表される「Sシリーズ」。シルバーボディのペンタ部には、AOCOマークが刻印されていて、ASAHI PENTAXの文字と一緒に黒ペイントもされています。ただ、何故かブラックボディのAOCOマークは刻印のみで、ASAHI PENTAXの文字のような白ペイントは省かれていました。上の画像を参照してください。
次のシリーズ(1970年代半ば)、K2などの「Kシリーズ」では、シルバーボディのAOCOマークにもペイントがされなくなります。
続いて、「Mシリーズ」。シリーズ初期のME、MXでは、ASAHIの文字にもAOCOマークとともに、ペイントがされなくなります。そして、MV-1、ME Superで、ついに、AOCOマーク、ASAHIの文字が省かれて、「PENTAX」のみになってしまいます。それが1979年頃のこと。
当時の社名はまだ「旭光学」だったわけで(後に社名自体がペンタックスに変わる)、AOCOマークは早々に葬られたことになりますね。
ただ、このようにAOCOマークを少しずつフェードアウトさせていく方法に、何か意図的なものがあったのかどうかは不明です。