Lマウントのニッコール
戦後、多くの国内メーカーがコピーライカを製造したのに対して、ニコンのレンジファインダー機Sシリーズはコンタックス流れ~であったので、他の国産機と違って、レンズマウントはライカと同じスクリューマウントではありませんでした。
しかし、ニコンにもライカスクリューマウントのレンズが存在しています。
決して多くはないけども、全然お目に掛かれない超希少品というわけでもありません(焦点距離によりますが)。
そもそも何でニッコールにライカスクリューマウントがあるのかを、改め考えてみたところ、非常に疑問に感じました。
戦前のキヤノンに付いていたのはニッコールですから、レンズメーカー的なスタンスがあってもおかしくは有りません(戦後にもゼンザブロニカやプラウベルマキナにニッコール付きは存在します)。
ただ、自社でカメラを作り始めた頃、それがライカスクリューマウントではないのに、それと同時期に何で造ってたのか?ってなりますよね。
ご存知の方も多いと思いますが、ニッカのカメラには標準レンズとしてニッコールが付いていました。そして、当時の広告を見ると、交換レンズにもニッコールのラインナップが謳われています。「世界的に有名なニッコールレンズ」と。
とある情報には、ニッコールのスクリューマウントは「ニッカの為に造られた~」とまで書かれていました。それを100%信用してよいのかどうか分からないのは、他では「主としてニッカ用」なんて書かれているから。。。実際はどうなんでしょうか?
画像のニッコールP 10.5cmF2.5。ロシア製フェドに付けちゃってますが、そもそもはニッカ用だったってことでいいんですかね!?と言ったって、こうやってライカスクリューマウントのカメラにはふつうに付いてしまいますからねぇ~。