フォトミックファインダーって
ニコンFは、カメラボディ本体に露出計を内蔵していないシンプルなカメラ。そのカメラに露出計を組み合わせてしまう仕掛けが、このフォトミックファインダー。
F用のフォトミックファインダーには全部で4種類あって、ここに写っているのは最初の3種です。
最初の「フォトミックファインダー」(画像左)は、測光方式が外光式。正面左上に丸い受光部がありますよね。これ以前にあったセレン式の外付け露出計と違って、ファインダーを覗きながら指針を見られるようになりました。
次の「フォトミックTファインダー」(画像中央)は、測光方式がTTLに変わります。
その次の「フォトミックTNファインダー」(画像右)は、全面平均測光だった「T」に対して、中央部重点測光に変わります。
そして、ここに写っていない「フォトミックFTNファインダー」が最後のモデル。開放F値の設定の必要がなくなって使い良くなります。
さて、これらの「フォトミックファインダー」。私が思うに(いや皆さんそう思うでしょう)、ニコンの中で一番故障率の高い製品なのではないかと。。。
すでに50年近く前の露出計に、精度を求めるのは酷なことかもしれませんが、今から20年くらい前にも同じようなこと感じてました。ニコンの製品は基本シッカリしているので、余計、このフォトミックファインダーの動作・精度のイマイチさが目立ってしまうのでしょうけどね。
そんな背景と、その図体の大きさもあって、フォトミックファインダーの市場性が低くなってしまっている今ですが、当時はいい値段していたのです。露出計の入っていないアイレベルファインダーの新品価格が6,000円だった時代に、フォトミックTファインダーは17,000円していました。
今は完全に逆転してしまってますけどね。
参考記事→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2011/03/eyelevel.html