我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年8月 8日 (水)

三本和彦氏

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私事ですが、幼いころからミニカーなどで遊び、小学校高学年ころから、本物のクルマに本格的に興味を持ち、雑誌やカタログを見るのが楽しみでした。

当時、自動車評論家の中で贔屓だったのが三本和彦氏。

雑誌以外でも、テレビ神奈川系列の「新車情報」という番組のメインキャスターだった三本氏の分かりやすい解説、庶民的というか実益的な視点が好きでした。

それから程なく三本氏がもともとカメラマンだったことも知ることになります。

それから長い年月が流れ、私がアローカメラ&我楽多屋で働くようになったある日、もう10年以上前のこと。三本氏が我楽多屋に来店されました。まさか…と思って、一回目のご来店時には声を掛けることは出来ませんでしたが。

つい最近、その三本氏が二玄社発行のCG別冊「ドイツのカメラ」というカメラ誌に、「ボクは偽物が好き」というタイトルで寄稿していたのに偶然気付きました。

本物のライカも所有され使用している三本氏が辿り着いたのは、コピーライカの収集。偽物が好きな理由に「偽物を本物以上にする努力と情熱に胸を揺すられる。偽物から鬼気迫る技術根性が伝わってくる」と書かれています。

あと、「私はカメラを(自動車もそうだが)芸術品として見る眼に欠けている」とあり。おぉ、新車情報の解説通りだ!と納得してしまいました。

偽ライカ同盟や偽ライカ愛好会、偽貫禄クラブなど…偽物系も注目される今、偽物ゆえの魅力や楽しみってのが確実にあるんだよな~と再認識。

 

Cg

  • 「ドイツのカメラ」 CG別冊
  • 二玄社発行(1998年4月)
  • 高橋鎮雄 責任編集
  • 定価:2,415円
  • *現在は二玄社でも在庫切れの模様