MOVIKON8
買取名人の話によれば、「当時、よく売れたんだよな、このカメラ」とのこと。当時とは1956年過ぎの話。名人が銀座のカツミ堂カメラから三共カメラに移る前後です。
このカメラは、ZEISS IKON製の8ミリ(ダブル8使用)カメラ「MOVIKON8」(ムビコン8)。
さて、ムービー系は疎いのですが、このカメラが面白いのはムービーカメラでありながら、まるで普通のスチルカメラのようなデザインであり、スチルカメラと同じような構え方で撮影出来るところ。私もそのくらいの反応はすぐに出来ました。
で、疎いのでそこまでで終わっていたのですが、今回、裏蓋を開けてビックリ!感心しました。
フィルム装填位置と撮影面が90度の位置関係にあるので、小さなフィルム室の中でフィルムはねじられるような送り方をされるのです。「これはムリしてるよな!?」くらいに思ってしまうんだけど、見事な造りこみでスムーズにフィルムが送られるようです。
その様子がよく分かる、案内イラストみたいのが一緒にあったので、開けたフィルム室と並べて撮ったのが下の画像です。