我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年7月14日 (水)

純正M42アダプタ

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昨日も少し触れましたが、かつて、日本国内のカメラメーカーには、一眼レフにM42マウントを採用したメーカーが数社ありました。

これは構造が簡単だったことや、一時期、M42マウントがレンズマウントの統一規格とも言える環境にあったためなのですが、AE化など機能の拡大には向いていなかったため、各社独自のマウントに移行していったりしたのです。

ペンタックスは、バヨネットのKマウントへ変更する際、自社製M42マウントレンズをKマウントを採用した後継ボディでも使えるように、純正の変換アダプタを販売しました。

とても良心的な価格だったのが好印象でした。5年ほど前の時点で定価1,000円くらいだったと記憶しています。ところが、世の中がデジタル時代へ突入した頃の価格改定で、3,500円ほどに一気に値上げされたのを覚えています。

しかしながら、今だに供給してくれること自体素晴らしいこととも受け取れます。だって、M42マウントのレンズが現行品だったのは、もう35年以上前のことですから。

さて、他メーカーの純正アダプタがここにあります(上の画像)。M42のレンズを、ペトリマウントに変換するアダプタです。

これがあれば、多種多様なM42レンズをペトリボディで楽しめる~と考えるのが普通ですが、現実には、そうもいかないようです。

M42レンズの多くは、このアダプタに装着出来ても、ペトリマウントのボディに取り付けることが出来ないのだそう。ペトリマウントはボディ側にリングがあるスピゴットタイプのため、その枠にレンズが干渉してしまうのです。要はマウント側の鏡胴が細かったり、突起物が無かったりしないとダメらしいです。

また、歴史を見て面白いのは、ペトリは最初の一眼レフをM42で登場させるものの、翌年発売の次のモデルで早々に独自マウントに変更。15年ほど、独自マウントを継続させた後に、再びM42マウントに戻しているのです。多分、ペトリ自体が晩年の経営が厳しい時期に、構造が簡単なM42を採用するという選択になったためと思われます。

なので、このアダプタはペンタックスの場合とは逆で、晩年の現行レンズ(M42)を以前の自社ボディで使うことが目的だったのかも・・・などと推理もしてみましたが、アダプタ自体の雰囲気が古めかしい感じだったり、、、晩年のペトリ製M42レンズのマウント側鏡胴が必ずしも細くないみたいなので、真実は不明。

さらに、ペトリは国内でペトリマウントを採用している時期にも、海外ではM42マウントの製品を出していた~などという情報もあるので、さらにいつ頃のモノなのかの特定も難しく。。。ペトリの沼にハマっていくのです(笑)。