ケースもすごい
ニコンSシリーズ用の5cm/F1.1というレンズがあります。今でこそ、フィルター径62ミリなんてありふれたサイズですが、この時代のレンジファインダー用レンズとしては、超ビックリ級大口径の貫禄レンズです。
1950年代半ばから始まったレンズの大口径化競争で、フジノン50ミリF1.2や、ズノー50ミリF1.1や、キヤノン50ミリF0.95など、各社競うように明るい大口径レンズを発売しました。しかし、高額だったこともあり、生産数はそれほど多くなくて、50年程が経過した現在では、どのレンズもなかなかお目にかかることが出来ません。
ちなみに、このニッコールは1956年に発売され、生産本数3000本と言われています。
今日取り上げたポイントは、レンズ自体のウンチクではなくて、このレンズ用のケース。ニコンSPに装着した状態で入れられるケースが上の画像。この大口径レンズを収めるわけだから、当然ながら、レンズよりもひと回りは大きいサイズになります。ご覧のように圧巻!!という感じです。
このニッコール1.1をはじめ、先だっての土曜日は、いわゆるいいモノ系の買取り依頼が続きました。目の保養!?にどうぞ(下の画像:左からライカM6、ローライフレックス2.8E、フォクトレンダー プロミネント)。