我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年7月16日 (水)

里帰りコニカオートS2

2008716

先日、アローカメラの買取りというよりは、我楽多屋の扱いといえる、買取り依頼がありました。お客さんが持参されたカメラは、「コニカオートS2」と「ポラロイドヒッパレー」の2台。

ポラロイドの方は元箱入りでしたが、残念ながら逆立ちしても!?値付けは不可能に近く・・・。コニカの方も通常、1台きりでは値付けが難しい部類の品物。この時代のこのクラスのカメラの多くは(例外もありますが)、一般的な市場性がほとんどないために、たとえ現状使える状態でも値付けは難しく、買取り対象外とする業者も多いかと思います。

そんな説明をすると、お客さんも「持っていても使わないし・・・」などと言われます。カメラを見ると、とても状態が良く、はじめはちょっと引っ掛かる感じのあったシャッターも動き出しました。ただ、よく見れば見るほどに見覚えるのある個体のような気がしてきました。巻き上げレバーにある細かなキズ、ファインダーにあるヒビ・・・。もしかして、このカメラは我楽多屋で買っていただいたものかな?そうだとすると、あんまりむげにゼロ査定も出来ない。で、査定というよりは、うちに持ち込んでいただいたお礼の気持ちをプラスした額を提示したところ、了解をいただきました。

代金をお支払い後も、そのお客さんは我楽多屋店内で何か品探しをされていたので、それとなく聞いてみました。「先程のコニカはうちで買っていただいたカメラでしょうか?」「たしか、そうだと思います」。感じの良いお客さんだったので、余計なことかもしれないけど・・・と前置きをしてから、アドバイス(と言えるほどではないけど)をしました。

カメラを売るとき、元々そのカメラを買ったお店に買い取って(買い戻して)もらうのであれば、軽く一言くらいは「このカメラはおたくの店で買ったモノなんだけど、もう使わなくなったから・・・」くらいのコメントを添えた方が効果的かもしれませんよ、と。あんまり強く言うとお店に嫌がられてしまうかもしれないので、あくまでも軽~く。

何故、効果的かもしれないか、分かりますか?お店としたら、カメラを買ってもらった時点で一度儲けさせてもらってるわけだし、買ってもらった金額がおおよそ記憶に残っていれば、あんまり安い買取り査定で、明らかにお客さんの損分が大きくなるのは良心的にしづらいものなのです。