我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2024年4月 7日 (日)

このカメラの重要ポイント

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若い女性が「このカメラ壊れちゃったみたいなんですけど」と、フジの「カルディア トラベルミニ デュアルP」を持って来られました。

2~3年前に買ったカメラで、それ以来ぶりくらいに使おうと思ってフィルムを入れたら動かなくなった…とのこと。電池も新品に替えたのに。

レンズが出たままの状態でうんともすんとも言わない状態でした。ただ、背面の液晶表示が全くされていなかったので、私の中では原因として思いあたる節がありました。

実は最初意志の疎通が出来ていなくて、私はうちの店で買ってもらったカメラだとは認識していませんでしたが、話しているうちにお客さんのご反応からちゃんと確認した方が良いな…と思ったので「これはうちで買ったもらったカメラじゃないですよね…!?」と少し自信なさげに聞くと、「こちらでいただいたものです」とのこと。

「あ…すみません、記憶していなくて。でも、壊れてしまっていても、これだけ経過しているので返品とか交換とかは出来かねますよ…」と伝えると、それは十分にご理解いただいている模様。

うちで買っていただいたものなら、そうでないものよりは何とかしたくなるじゃないですか、人情として(^^)。それと、全く同じカメラがちょうど在庫にあるので、よそで買われたものなら~そっちをお勧めしようとかなるじゃないですか、商売人として(^^;)。

ということで、より何とかしようという気持ちになって、確認開始。

このカメラはメインの電池が生きていても、背蓋のフィルム室側に装填する液晶用(通常のデート機能など用)の電池が死んでいると通常動作がしなくなるのです。とはいえ、メイン電池が生きていれば電源オンオフくらいの反応はあったような気もしたのです。

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ほとんどのコンパクトカメラでは、背蓋の中に入れる電池はデート写し込み機能だけのためのものなのでその機能を無視すれば、フィルムを送ったり戻したり、写真を撮ることの基本動作に影響しないんですけど。このカメラは違うんです。

お客さんに最悪の事態として、万が一フィルムの送りが進んでいたら光線被りをしてしまうこと。取り出す際にフィルムを切らないといけない可能性もあること。背蓋側の電池を交換したとしても使えない可能性も高いことなど説明して、ご了承をいただいてから確認作業を始めました。

背蓋を開けると、何故かフィルムはパトローネに全部戻ってしまっていました。背蓋側の電池は残量が無かったので交換したら液晶が表示され、テストフィルムを装填したら普通に動作を始めたのです。フィルムのベロ出しをして再装填。

「これで、まず大丈夫です!」とお渡ししました。

販売用じゃなくてテスト用に置いてあった電池ですが、未使用だったので100円でお買上げいただき一件落着。

すると、もう一台買っても良いかなぁと思っていたので~と。いくつかお話をした結果、フィルムAF一眼レフ(EOS-Kiss 標準ズーム付き)を買っていただきました。ちょうど在庫にある同じカルディア トラベルミニよりEOS-Kissの方が安価なのは不思議な気もしますが…これはご時世ということで。