我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2023年9月 8日 (金)

ペットサイズ

*今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。

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ずいぶんと古そうな「フジカラープリント注文書」が出て来ました。

この注文書は店頭依頼ではなくて、現像所にネガと一緒に郵送することが前提で作られているので、プリント代以外に書留や速達などでの返送を希望する場合はその差額を計算して同封するような指示がされています。普通郵便料までは株式会社フジカラーサービスが負担してくれるそうです。

カラープリントが出始めた頃は対応現像所が限られていたりしたので郵送というスタイルだったのでしょうが、デジタルの時代になって受付窓口が減少したり・料金高騰の結果、再びまた郵送で現像やプリントを依頼する時代になりつつあるのは、なんだかなぁ…という気もします。

もう一つ、この注文書で気になったのがプリントサイズに「ペットサイズ」というのがあって、F・A・B・Dの4サイズあるのです。

1969年生まれの私、生まれた時は既に父がカメラ写真業を営み、幼少期に店でウロウロしていたこともあるのですが、「ペットプリント」の記憶がありません。

調べたら(まぁ調べなくても記されたプリントサイズから推測も出来ますが)、サービスサイズの別称でした。

今の時代、「サービスサイズ」でも通じない人もいらっしゃるかもしれませんね。以下簡単に説明します。

35ミリフィルムが普及する前の中判以上のフィルムでは、原版の等倍でプリントするコンタクトプリント(密着焼きプリント)が、引伸ばしをする前に撮像をチェックするだけでなくて、そのまま鑑賞にも使えるサイズだったと言えるのですが、35ミリフィルムのコンタクトプリントでは鑑賞するには小さくてちょっと難があります。

そこで、現像と同時に1枚ずつ適当な大きさのサイズにプリントをする同時プリントのサービスを提供し始めたわけです。その鑑賞にも使える適当なサイズをサービスサイズとかペットサイズと呼ぶようになって、フィルムのサイズやフォーマットに合わせて何種類かのサービスサイズが用意されていたのです。