我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2022年8月 7日 (日)

ジャンクの楽しみ方

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フィルムカメラのジャンク品でよくあるのが「スローシャッターねばり有り」。1秒や1/2秒、1/15秒くらいまでのネバリなら気にしない~って人もいらっしゃいます。そういう人は皆「だって、そんなスロー使わないもん」とか言われます。

あと、「セルフタイマー不良」の場合は「セルフなんて使う?」って逆に聞かれちゃったりします。

レンズのクモリやカビについては、神経質な方も多いので私も事前に厳しく状態のチェックをするようにしていますが、「そのカビやクモリが描写に及ぼす影響を、どうせ自分の目で見抜けないから~」と言う大らかな人もいらっしゃいます。

こういう人々はジャンクカメラやレンズを大いに楽しめる部類と思いますから、我楽多屋向きだと思います(^^)

今まで一番傑作!?だったのは、シャッタースピードが1/125秒あたりの一定速でしか切れず、距離計の二重像が不良のカメラを田中長徳先生が買って行かれた時に、「シャッターはそのスピードが切れていれば十分だし、ファインダー覗かないから、私にとっては十分に実用品~」って言われたこと。

 

さて、今日の画像は物々交換で持ち込まれたニコンF3。

私が品物のチェックをする以前にお客さんの方から、背蓋を開けるために巻戻しクランクを引き上げる時、一緒に操作する黒い小さなレバーが欠品していることを告げてくださいました。

下の画像のように、本来なら黒い小さなレバーがある部分にちょこっと見えている金属板みたいなのを、先の細い精密ドライバーか何かで横にずらしながら巻戻しクランクを引き上げれば、背蓋は開きました。

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フィルム交換する時だけこのちょっと面倒くさい操作をすれば、それ以外は普通に動いています。

フィルム撮影数が減っている人ならば...例えば月に1本しか撮らないような人なら、月に1回だけこの操作をすればいいだけのことですよ(^^)

最後に、今日の内容はジャンクカメラを現状使いすることをお勧めする内容ですが、以下の点もご理解ください。不具合のある個所や不具合の状態によっては、そのまま使用を続けることで不具合がさらに悪化したりする場合もあり得ますので、ご注意ください。