我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2022年6月30日 (木)

フィルム送りについて

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常連さんが物々交換で持ち込まれた品物の中にあった二眼レフカメラ。

戦前にドイツのEho-Altissa(エホー・アルティッサ)という会社で製造された、Altiflex(アルティフレックス)と思われます。

ただ、光学式露出計の前部に記された文字は「WIRGIN」。どうやら、輸出モデルにはこのネームが付けられていたような記述がネット上にありました。

このカメラについて詳しくないってこともあって、いつも以上に動作チェックなどをシッカリしたためか、あることに気付いてしまいました。

最初はあまり深く考えずにテストフィルムを装填して、フィルムを送りながら底面の赤窓に見える裏紙に記された数字が「1」から順番に進んでいくのを確認していたら「8」で終了。

そりゃそうですよね...。現代のブローニーフィルムで裏紙のこの位置に記されている数字は6×9用ですから。

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もしや...??と思ってフィルム室を確認しましたが、当然のようにフォーマットは6×6でした。

たしか、戦前のローライフレックススタンダードなんかも赤窓の位置がここ。ローライの場合は赤窓で「1」を合わせるけど、あとはボディ側面にあるカウンターを見てフィルムを送るから赤窓見なくていいんですよね。

でも、このカメラの側面には数字が進んで行くようなカウンターは有りませんが、フィルム送りノブのまわりに貼られた数字が記されているプレートを指で回すことが出来るのに気付きました。

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最初に赤窓で「1」を合わせたら、ノブにある白い指標に「1」を合わせる。次はノブを1回転プラスα回して「2」に合わせる。その要領で進めていくと、枚数を追うごとにプラスαの量が少しずつ減って行くことになります。巻軸が少しずつ太くなっていくので、回転量を減らせるわけですね。

ところが、数字が記されたプレート。「9」から「10」へ回すところだけ、僅かに1回転弱になるのです。次の「11」と「12」へは再び1回転プラスαに戻りますが。ここがちょっと謎です…。

それと、「WIRGIN」というと、エディクサフレックスなどを作っていたメーカーでもあるんですけどね…これも謎。