化け物みたいなチノン
チノンCP-5とAFチノンズーム35-70/3.3-4.5のセットです(1983年発売)。他のチノンのカメラがそうであるように、このセットのレンズマウントもPKマウント。
これらAF黎明期の一眼レフカメラには、二つのタイプがありました。
一つは、ペンタックスME-FやオリンパスOM30のように、専用レンズと組み合わせることが前提のタイプ。ボディ側にTTLフォーカスセンサーがあって、ここで検知したピントをマウントを通じてレンズに伝えて、レンズ内モーターでレンズを駆動する方法なのでレンズはそれ程まで大きくなりません。
もう一つの、レンズ側に測距と自動焦点機能を持たせることでカメラを選ばずにAF撮影を可能にするタイプは、モーターも含めてレンズがドデカくなってしまうのです。
今日の紹介するチノンのセットは後者のタイプ。
レンズ側にAFボタンがあるので他のPKマウントカメラに装着しても、このボタンでピントを合わせてから、ボディのシャッターを切ればAF撮影が可能です。
でも、このカメラとセットで使えば、カメラのシャッターボタンの半押しで合焦させることも可能です。そのやり取りは上の画像に写っている、3つの小さな接点(ボディ側はCHINONのCの字の左下にあります)で行なっているようです。
しかし、レンズの大きさがビックリな化け物クラスです。上から見たら、ボディを2台並べているみたいです。
ところで、チノンのこのセットは常連Yさんが物々交換で持ち込まれたものなのですが、お話をうかがったところ。同じようなコシナの一眼レフのレンズセットと並べた写真を撮りたくて入手したそうです。下の画像を記念に残してお役御免ということで我楽多屋にやって来たという次第です。
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