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2019年11月12日 (火)

ライカ-メーターMR

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M型ライカのボディ上面に取り付けられる専用露出計「ライカメーターMR」の元箱にあるこのマーク。

今まで特に気にしたことなかったのですが、何のマークだか分かりますか???

元箱の側面を見て「多分そうだろうなぁ~」と、程なく推測が出来ました。

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よく見れば、ライカメーターMRの本体にも小さく刻印されているのですが、この露出計の開発は「Metrawatt」というニュルンベルクにあるメーカーとライツが共同で行なったんです。

マークを見ると、枠の中にあるのは「M」と「W」ですよね。これは「Metrawatt」の綴りに含まれている「M」と「W」だと思うんです。この推測、ほぼ間違いないと思いませんか?

 

今回、ライカポケットブック日本版(田中長徳訳)を読んでいたら、ライツの露出計に対する興味深い記述がありました。以下抜粋させてもらいます。

「1930年代にはライツはライバルであるコンタックスⅢがメーターを内蔵したことには批判的であった。その理由は、まず第一に、当時のメーターのメカニズムは丈夫ではないので、カメラ内蔵だとオーバーホールの回数がカメラのその許容回数より頻繁になる点。第二に、メーターが壊れやすいことはライカの評判を貶める、という点だった。ライツはしかしながら、ニュルンベルクのメトラワット社と共同で1399年に(←これ1939年だと思う)、初めてカメラに取付けるライカメーターを製作した。にもかかわらずこのメーターは、少なくともヨーロッパではカタログには掲載されず、最初のシリーズであるM型用のメーターの登場まで待たねばならなかった。」

これは先見の明というか、正しい判断だったと言えますよね。だって、露出計の耐久性については今だから言えることでもありますが、最初のライカメーターから半世紀くらい経ってから登場したカメラについた露出計でも長寿命とは言えませんもんね。

あと、このライカ-メーターMRの元箱が通常の完全なるライカ純正品の箱とはデザインが違うように思います。もしかして、露出計に対する不安がまだ払拭出来ておらず、何かの場合に責任逃れ!?でもしようという気持ちの表れだったのかもしれませんね(>_<)←これはあまりに乱暴すぎる推測ですな...。 

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